事業計画

令和4年度事業計画

1. 重点運営方針
新型コロナウィルス感染症の感染拡大の長期化に伴い、生活困窮者支援においては、支援対象者像の変化や支援ニーズの多様化など、新たな課題が表面化しており、制度的な対応も求められている。厚生労働省は、社会保障審議会での議論の前段として、今後の生活困窮者自立支援のあり方等について論点整理を行うため、「生活困窮者自立支援のあり方等に関する論点整理のための検討会」を立ち上げた。2023年度改正予定の生活困窮者自立支援法などの関連法について、新型コロナウィルスの影響により変化する支援対象者像や支援ニーズの多様化に対応し、社会保障審議会「生活困窮者自立支援及び生活保護部会」に議論をつなげていくことになる。
社会福祉法、生活保護法の改正により、単身での生活が困難な生活保護受給者の生活の場の選択肢の一つとして、無料低額宿泊所の位置づけを見直した日常生活支援住居施設が創設され、令和2年10月から認定を受けた施設が事業を開始しており、東京都内の認定状況は令和3年9月1日時点で39施設、定員731人となっている。利用者が競合することが想定されるが単なる競争相手としてではなく、救護施設とどのように役割を分担し、連携していくのか整理し今後の動向を注視していく。
さつき荘は、緊急的な居住確保や当面の日常生活支援のみならず、一人一人に寄り添った個別支援計画を策定し、自立支援への可能性を探り、自己実現へ向けて支援していくことを実践していく。人材確保、育成、定着のため、誇りとやりがいを持てる職場風土の醸成と救護施設の魅力の発信を村山荘と共同で取り組みを継続する。
地域の方から職員の対応の悪さについて厳しいご意見をいただいたことをきっかけに、虐待防止の観点も含めサービスマナーの向上に取り組んできたが、利用者への関わり方について、全職員が改めて利用者の人格と尊厳を守るという基本理念の精神を徹底していく。さつき荘は地域からいつも見守られているというありがたさと、地域から愛される施設となる必要性を再確認し、確たる信頼を得て安心感をもってもらえるよう努めていかなければならない。
 令和4年度重点運営方針として次の2点をテーマに取り組んでいく。
① 居宅生活訓練事業の体系的な取り組みを強化し、利用者の自立支援を推進する。
② 「がんばろう!さつき」計画を継続し、利用者と地域からの信頼を得る。
 <<「がんばろう!さつき」計画>>
 目標 誰に対しても丁寧なサービスマナーを徹底します。
  実践  利用者に対して敬語を徹底します。
      利用者を見下したり子ども扱いしたりしません。
      職員同士お互いに指摘し合える関係を築きます。
      ボランティアや地域の人に気持ちのいい施設であると認めていただきます。
  具体策 各部署のサービスマナー目標を設けて行動します。
   1階援助係「関わり、気配り、思いやり、忘れちゃいけない心のゆとり」
   2階援助係「ホスピタリティマインド(目配り、気配り、心配り)を大切に」
   医務係「丁寧な言葉遣い、話しやすい雰囲気」
   調理係「相手を思いやる挨拶、相手を思いやる言葉遣い、相手を思いやる感謝の気持ち、相手を思いやる伝える気持ち」
   事務所「気付きと聞く姿勢を忘れずに何時も笑顔で接しよう」

 村山荘・さつき荘の連携体制の強化
全国でも数少ない複数の救護施設運営法人としての強みを生かし、情報を共有しながら様々な面で連携、協働していく。特に通所・訪問事業について、施設規模から単独での職員配置が難しいさつき荘からも担当職員(兼任)を出し、両施設の退所者や地域の方を対象に双方の設備を活かして通所事業を展開していく。他にも例えば行事やクラブ活動、作業、リハビリ等の日中活動のみならず、職員研修や実習生の受け入れなどの合同実施の可能性を検討していく。

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