事業計画
令和7年度事業計画
1. 重点運営方針
社会保障審議会による「生活困窮者自立支援制度及び生活保護制度の見直しに関する最終報告」を受けた形で改正された厚労省令、合わせて発出された社会・援護局長通知では、救護施設における個別支援計画の作成が規定され、その基本的考え方や支援プロセス、保護の実施機関との連携という内容が示された。より質の高い支援計画を策定し本人及び福祉事務所などの関係者と共有しながら利用者の地域移行を更に進められるようにする。居宅生活訓練の充実を図り施設機能強化推進費の対象事業として安定的に継続していける体制を整えていく。
さつき荘では、虐待防止の観点も含めサービスマナーの向上に取り組んできたが、全職員が改めて利用者の人格の尊厳を守るという基本理念の精神を徹底することを目指したい。押しつけではなくポジティブな思考を喚起していく働きかけを継続して取り組んでいく。
中長期計画にもあるように、全国でも数少ない複数の救護施設運営法人としての強みを生かし、村山荘と情報を共有しながら様々な面で連携、協働していくため、職員研修や実習生の受け入れ、日中活動など合同実施の可能性を検討していく。
人事院勧告に伴った事務費単価の改正による増収を可能な限り職員待遇に反映させるとともに、法人としての人事評価制度の整備(今年度からさつき荘でも導入)、給与規程・就業規則の改正などの処遇改善方策を効果的に運用し、更に法人や救護施設の魅力を認知してもらえるよう、広報や情報発信を行うことで職員のモチベーションの向上、人材確保、人材育成につなげていく。
特に食品の物価高騰に伴う影響、大規模災害対策や感染症への対応等、留意・注視していかなければならいない事項に対処しつつ、安定した事業運営を図り救護施設としての役割の更なる拡大につなげていきたい。
令和7年度重点運営方針として次の3点をテーマに取り組んでいく。
(1)誰に対してもていねいな対応を実践する施設として、利用者と地域からの信頼を得る。
~「ていねいキャンペーン」を実施し、見習いたい対応を皆で共有する。
~「ありがとうキャンペーン」を実施し、お互いに感謝し合える間柄を築く。
~各部署のサービスマナー目標を設定
・1階援助係「関わり、気配り、思いやり、忘れちゃいけない心のゆとり」
・2階援助係「ホスピタリティマインド(目配り、気配り、心配り)を大切に」医務係「丁寧な言葉遣い、話しやすい雰囲気」
・調理係「相手を思いやる挨拶、相手を思いやる言葉遣い、相手を思いやる感謝の気持ち、相手を思いやる伝える気持ち」
・事務所「気付きと聞く姿勢を忘れずに何時も笑顔で接しよう」
(2)ひとりひとりの意向に寄り添い、自立の可能性を見出す個別支援計画を策定し、外部関係者とも連携して取り組んでいけるような仕組みを整えていく。
~機能訓練、作業、居宅生活訓練、就労支援等の個別計画と連動して立案していく。
~福祉事務所をはじめご家族、医療機関、支援機関等と支援方針を共有していく。
~研修等によりケアマネジメントの手法とプロセスを確立させていく。
(3)村山荘・さつき荘の連携体制や情報共有を強化し、様々な相乗効果を活かせるよう日常的交流を図る。
~合同研修、合同イベント、地域活動等の連携、交換研修など